FNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFN
メール・マガジン
「FNサービス 問題解決おたすけマン」
================================================================
★第183号 ’03−09−19★
================================================================
************************************
築40年(1)
************************************
■今回は私事オンリー。 予めお許し願います。 奥付にある通り、
このメルマガは<個人的メモの開陳>。 私には本年の大事件?
だし、実際、問題とその解決の話でもある、、
●我が凸凹町の面白いところは、
(実はよそも同じ、かも知れないが)世の中全般が不景気を嘆いている
時ほど、新築改築が多いこと。 散歩中、またかね? 首を傾げること
しばしばでしたが、オイル・ショック、バブル崩壊、長らく観察を重ね、
まず間違いなし。 従って逆、底を打ったとかで株が値上がりしている
この数ヶ月は甚だ静か。
しかし例外なき原則なし、我が家は目下工事中。 土とセメントの微粉
で、ご近所様にご迷惑おかけしております。 もちろん新築でなく改築、
それも家屋ではなく外周り。 したくはないが、せにゃならぬ、、
*
と言うのは我が住まい、ギョーカイ語的、<築40年>。 当然古びが
目立ち、外装業者から勧誘電話頻々、おおきにお世話。 格別な想いを
込めたこの家、「目の黒いうちは」メンテナンス以上のこと、する気が
無いのです。 振り返れば
1960年、父を亡くして一家は不安。 結束・協力で乗り切るべく、一同
集結して生活することにしたが、これが逆効果。 お定まり嫁姑小姑の
不調和が深刻化し、我が子の躾にすら<親の方針>が徹底させられない。
色々工夫したが、努力するほどこじれ、もはや戦場離脱やむなし、、で
急遽建てました。 いわば必死の抜本的揉め事解消策、その
WANTs の最重点は、我が子らも行く行くは工場人、生活の雰囲気も工場風で、、
そこから出たのが<屋根、天井、内外の壁、すべてスレート張り>の案。
プレハブなるものがろくに無かった時代、最も歴史が長く実績豊富
なのは石綿スレート。 アスベストが問題化したのはその暫くあと。
セメントで固めてあるから大丈夫、とメーカーは言いますがねえ、、
スケッチを浅野スレート建築センターへ持ち込み、細部設計・施工管理
を依頼。 幸い出来映えは会心、たまたま催された<スレート住宅設計
コンクール>にも入選。 その表彰式に続くパーティで、
スレート会社の役員さんに訊きました。 「ご自宅はやはりスレート?」
すると期待?に背かず、答えは「いえ、、」。 え?全然? はい、、
じゃ、スレートを作って、売って、これは住宅に好適!(という趣旨の
コンクールでしょ、これ?)と謳いながら、皆さん方自身は全然お使い
になってない? shame on you!
その言行不一致は設計・管理の担当者も。 なのに彼は金一封、私には
記念品。 おいおい、アイデア出したのも、カネ払って危険?を冒した
のも私だろ? ちょっと不公平じゃ、、? 駄々をこねてやりました。
較べて三菱系は自社製品愛用、徹底してますな。 我が友人の日常
から察するに棺桶も、スリーダイヤのマーク入りを! と言うはず。
尤もそんな気風、今は昔かな?
ゴメンナサイ脱線、<外周り>でしたっけ、、
**********
●問題は境界周壁の大谷石。
もともと軟らかい石だが、この数年風化が急速に進み、何とかしなきゃ
と思っていたところへ今年の長梅雨。 未だ傾きは僅か、崩れそうとは
見えないが、継ぎ目から水が浸み出したりしてヤな感じ、、
その石壁に憧れたのは昭和28年、力道山のプロレス中継を亡父と観て
いた時、CM「東急不動産の分譲地!」。 陽当たりの良い斜面に白い
雛壇、、 思わず異口同音、「ああいうの、いいなあ!」
ダメモトで問い合わせるとすでに完売、そりゃそうだろう。 ところが
数日後、「空きが出ました。 どうします?」。 二股かけていた人が
一つに絞ったので、、と。
残りに福、頂きましょう。 現物を見て、おお! TV画面通りの眺め、
その中腹の角地。 3年払いは死に物狂いでしたが、頑張ったご本尊は
そこに家が建つのを見ぬまま逝ってしまった、、
*
そして、建てよう、となったら、以前は無かった問題が生じていました。
即ち<東京直下型地震>説。 加えて新米施主は心配性。 そこで一計、
関東ローム層に埋設した強固なコンクリ基礎から柱を立て、その上に
コンクリ・デッキを張り、載せるのは木骨スレート貼りの平屋。 下を
重く、上を軽く、としたのが正解だったか、未だ▼証明されていません
が、副次効果は絶大、床土と隔絶されてシケない、狂わない。 長持ち、
正倉院並み、、
▼折しも週刊朝日9月19日号(p.28-31)に、<9月中旬、M7以上
関東大地震説の確度>なる記事がある。 FM電波の散乱現象に
基づく串田嘉男説。 いよいよ<証明>の日が来たか?!
岡惚れの石壁はそこまで保つまい、が、それはその時と覚悟して生かし、
針金フェンスの内側にズラリ、カイズカイブキを巡らすことにしました。
40年後の緩み、一つはその根っこに押されたため。
* *
そのカイズカも実は我々夫婦の夢から。 長らく4畳半暮らし、いつか
<東京庭付き1戸建て>、その庭は一面の芝、周りをカイズカで囲い、、
と語り合っていたのです。 だから
前記の経緯で凸凹町に移るや即、幸い近くに植木屋さんもいて、迷わず
カイズカ! しかし初めはか細い苗木、<ズラリ>もまばらで目隠しに
ならず、数年間、フェンスにバラを絡ませて補いました。
そのバラが負け漸くカイズカ同士が手をつないだ頃、植木屋の爺さんが
亡くなり、彼の息子は跡を継がず、図らずも木の面倒見は私の仕事に、、、
なったが当時は現役、暇なし。 漸く都合つけた日が雨に祟られるとか、
芝だけで時間切れになるとか、、
で年経るうち専門家の言う<手遅れの木>になり、もはや刈り詰め不能。
即ち常緑部分は厚み僅か、コンモリの内部は枯れ枝風空洞。 厚く刈る
と<枯れ枝>が露出し、そこに葉は出ず、やがて本当に枯れてしまう、、
「刃物を嫌う、指でむしれ」と言うが、素人にはムリ。 電動トリマー
を長い柄にくくり付けて薙刀よろしく振り回し、<手遅れ>と知らぬ人
に誉められる程度、には形を整えていました。
何せ36本、庭の内側と外側。 坂で傾く脚立に登ったり降りたり、は
結構キツイ。 かつては頑張って1日で済ませたものだが、近頃は少し
ずつ3日がかり。 しかもそのあとは、腕、肩、腰、膏薬だらけ。
限界に来たのは石壁だけでなく、体力も、、と私は思わないが、女房は
直接話法。 「脚立から落ちて骨折ったらどうするの? もうつながり
にくいトシなのよ!」 かくて大谷石とカイズカ、ついに別れの時。
********************
●まず見積もりを、
と息子宅新築時の外構業者に電話。 と、「お間違いでしょう」 ??
調べてガッカリ、え? 倒産? 元気良かったのに、、 良すぎたか?
改めて別ルートを探索、紹介されたのは少々立派すぎる造園会社。
唐突にFAXされて来た見積書は、隅々まで<最高級>的、、 こりゃ
波長が合いそうにない、、と感じてもう1社。 これは物静かで説明の
上手な男だったが、下見に現われるまでが1週間、のオットリ。
見積書もユックリ出て来たが、内容はなかなか<実質的>。 ま、急ぐ
こと無いし、紹介者は確かだし、じゃ、オットリに頼むか、、で、彼の
オフィス住所へ足を運ぶと、あれれ? 看板無し、表札無し。 小さい
ビルだが、そのどこが彼の、、?
設計や手配だけの商売、だから机と電話で出来る、のかも知れない、が、
これじゃアフターが心配、、で、改めて<少々立派すぎ会社>を口説き
直し、<最高級>コンクリ擁壁を<実質的>ブロック積みに変えて妥当
な数字に漕ぎ着け、よし、発注!
*
そのやり取りで<波長>の不安は解消したが、それでも未だ、こんなに
カネかかっちゃうのかなあ、は残っていました。 我ながらケチな根性。
しかし工事が始まるや、それは一転。 むしろ感動、いや、申し訳ない
くらいの気分。 実はそれがこの号を書き始めた動機、だったのですが
そこに至る曰く因縁が私には大切、、で気付くと、すでに1回分の量。
問題とその解決、の、今号は<問題>部分。 次号で首尾良く<解決>
を語り終えることが出来るか、早くも懸念されるが、、、
■竹島元一■
■今週の
<私の写真集から>は ★ここまでおいで★================================================================
FNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFNFN
■ホームページへ戻る